日本郵政グループ労働組合 四国地方本部

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執行委員長あいさつ8月

2022年08月09日

今回は、7月15日~16日に高松市に於いて「第15回四国定期地方大会」で述べた挨拶をお伝えします。

組合員への謝意

組合員の皆様には、日々、業務運行を確保し、国民のための郵政事業を守るため、エッセンシャルワーカーとして、ご尽力いただいていること、加えて、2年半に及ぶ「コロナ禍」の中、職場・地域において「JP労組運動」を、お支え頂いていることに心から感謝申し上げます。

しば選挙勝利への御礼

組織の命運を賭けた「第26回参議院選挙」…参議院国対委員長である「難波奨二議員」の後継者としての立候補という重い決断をして頂いた「しば 慎一」副委員長が、「127,382票」を獲得し、立憲民主党:比例区「第4位」で見事当選を果たしました。
昨年2月の擁立決定以降、後援会カード集約に始まり、高松市・今治市における「大規模集会」の開催、労働運動としての組合員宅(退職者の会員宅)訪問、職場における3回の声掛けの徹底、3回の「投票に行こう」朝ビラ行動等、あらゆる取り組みを地道に展開して頂きました。
この間の支部役員・分会役員、大先輩である退職者の会の皆さまの献身的な取組み、何よりも、一人ひとりの組合員・会員の皆様のご協力に対し、心から御礼を申し上げます。そして、「しば選挙」に携わった全ての皆さんと共に喜び合いたいと思います。皆さん、本当にありがとうございました。

選挙結果

私達が支援する立憲民主党は、比例得票数では「677万票」を獲得し、7議席を確保しましたが、四国内の選挙区選挙の闘いについては、残念ながら3選挙区とも敗北となりました。
また、心配していた投票率は徳島県では、前回「38%」、今回は「45%」となり、2期連続全国最下位の投票率となりました。
全国的には「52,05%」となり、投票率の低下に歯止めがかからず、議会制民主主義の観点からも、極めて重い課題と受け止めています。
そして、労働界の政治闘争、闘い方にも大きな課題を残しました。
「与野党伯仲の国会情勢」にするためのポイントである、32の「1人区」において「野党共闘」が構築できず、野党候補は、僅か「4選挙区」しか勝利できませんでした。
昨年の衆議院選挙も同様であったように、野党候補が乱立することは、どの政党が利するのかは明白であります。
連合は、組合員のためにあるナショナルセンターであり、対峙すべきは自民党であります。
労働界として、今回の参議院選挙の闘い方、結果が不充分だった面を総括のうえ、民主的な政治勢力の達成には、時間も労力も要することから、労働組合としての基本理念を踏まえ、粘り強い闘いを継続することが、其々の産別・単組の組合員の信頼感を生み、組合役員等、若い世代への後継者育成にもつながります。
四国内の各地方連合会における総括議論に積極的に関わっていきたいと考えているところです。

平和の尊さ

今年は、沖縄の本土復帰から50年、現状では基地建設のあり方、日米地位協定の見直し等、沖縄県民が求める様々な課題の解決策が見通せない状況が続いており、改めて、「平和の尊さ」を考えるべき節目の年と云えます。
そのような中、国連安保理の常任理事国である、ロシアがウクライナへ軍事侵攻するという暴挙にでました。私達、JP労組は「平和がすべての礎」であり、民主主義の根幹であると位置付けています。
ところが、唯一の被爆国である我が国において自民党内からは、核兵器のシェアや非核三原則の見直し、根拠なき防衛費の倍増論が、あたかも当然であるがのごとくマスコミから流れています。
超少子高齢化が急激に進む日本社会において、年金・医療・介護等の社会保障や子育て支援、人口減少の歯止め策としてフランスのように出生率を向上させる政策を優先すべきであることは明らかです。
現状では、国の基本政策について充分な国会議論を経ず、世論操作により、国防費増大を推進することは民主主義の崩壊を意味します。
その意味では、リベラル勢力としての我々「労働組合の役割」は、極めて重要な時代になったと認識しています。

当面の交渉課題について

現在も土曜休配・送達日数の見直しに係る対応として、導入当初よりは落着いてきたものの、局規模によっては、月~火には、超勤前提の要員配置となる等の課題が存在する局もあります。
また、新しいかんぽ営業体制がスタートしていますが、様々な課題発生が想定されることから、2度目の「職場実態調査」を行い対応していきます。
更には、日本郵便・かんぽ生命組合員の「2023年度以降の営業手当の見直し」「郵便局窓口における要員算出標準の見直し」、ゆうちょ銀行においては「窓口サービス部と渉外部の統合」等、的確な会社対応を行っています。
どの課題も、お客様対応の最前線で努力している組合員の意見を反映するために、丁寧な往復運動を展開していきたいと考えています。

難波議員への御礼

最後に、JP労組初代の「組織内議員」として組合員のためにご尽力いただきました。難波奨二参議院議員にお礼の言葉を述べさせて下さい。
中央本部役員として13年、参議院議員として「2期12年」、常に現場で働く組合員のために…との思いを持ち続け、型破りな国会議員を貫かれました。
思い起こせば、1期目は2010年、あの民主党政権交代の翌年、政権与党時代の当選でした。
2012年の改正郵政民営化法成立、郵政関連等を審議する「総務委員会」を主戦場として活躍、現在の郵政部内のアソシエイト社員制度となる無期雇用転換制度の導入、2期目には「内閣委員会委員長」にも就任しました。そのほかにも、厚生労働委員会、予算委員会、法務委員会等でも、与党に対し、厳しい論戦に挑み続けてきました。
そして、この2年間は野党第一党の国会対策委員長を務められ、政治的に大きな案件、重要法案の進め方の協議等、失敗が許されない与党国対との真剣勝負が続いたと聞いています。
また、野党国対の取りまとめや、時と場合によっては記者会見も行う等、多忙を極める姿を、私達もテレビや新聞等で拝見する場面が多くなりました。
「政治は弱い立場の方のためにある」を信念として、常に正義感を持ち続けた政治家であり、私ども組合員の誇りだと思っています。
7月末で議員としての任期満了となりました。勇退後はご苦労をお掛けした、奥様はじめ、ご家族を大切にして頂けたらと思います。本当にありがとうございました。